議会民進 2017年(平成29年)12月定例議会活動報告 第11号
◎会派視察 地域みんなで見守る
東京都府中市で11月1日から児童の位置情報を保護者にメールで伝えて見守る小学生対象の『ITで見守り実証実験』を始めたことに関して、東村山市議会 民進党会派で11月14日に視察にお伺いした。
このシステムは渋谷区でも7月から始まり、子どもや高齢者の安全を見守ることのできるシステムです。
府中市では市立小学校3校の児童を対象に4カ月間運用し、来年3月以降の本格導入を目指すとのことです。見守られる子どもやご高齢の方は、いつも持ち歩くものに専用の見守り端末をつけて歩くだけで専用の見守り端末から常時電波が出ています。
その電波をキャッチする見守りネットワークを見守り基地局と専用アプリをインストールしたスマートフォンを持っている人(見守り人)で作るシステムです。市民の方々ご自身が基地局となる点は興味深く、「地域のみんなで見守る」チカラを感じました。
このシステムは東京電力ホールディングス(千代田区)と防犯サービス開発・運営会社「otta(オッタ)」(福岡市)が開発したシステムです。実証実験は来年2月末まで。導入するにあたって、市立小学校の保護者にまずアンケートをとりました。
そのうち実証実験に賛同する3校の1~3年生約900人が参加し、4~6年生の希望者も参加できるものです。
実証実験中の児童、保護者の費用負担はないとのことでした。
◎府中市のIT実証実験 12月定例議会一般質問
かみまち弓子議員の一般質問要旨は、民進党会派で視察に行った内容をもとに『1.ICシステムを使って防犯パトロール犯罪対策を強化2.中学校における防犯対策と不審者情報について3.道徳地区公開講座と命の教育の取り組み』でした。
おくたに浩一議員の一般質問の要旨は、『1.骨髄移植ドナー支援制度について2.認知症があっても共に暮らせるまちを』でした。
かみまち議員は、一般質問で「ITで見守り実証実験中の児童、保護者の費用負担はない。
このシステムを当市でもぜひ導入するためにも、まずは小学校の保護者にアンケートをとってほしい。」と提案しました。
また、おくたに議員は一般質問で徘徊模擬訓練の経験から『担当の高齢者支援センターの連絡先と本人を確認するための番号が記載されている町田市の「高齢者あんしんキーホルダー」事業に当市でも取り組むべきと』と提案しました。
◎ところバス東村山市への乗り入れに合意
所沢市コミュニティバス「ところバス」吾妻循環コースの東村山市域へ乗り入れを開始した場合、当市のガイドラインで示している実証運行期間を1年間とすることが難しい状況でしたが、所沢市から実証運行の期間を当市と協議し検討するという考え方が示されました。
このことを受けて、改めて10月3日に開催した地域公共交通会議にて、その旨説明をし、協議の結果、付帯意見付きで乗り入れについて合意がされました。
その後、東村山市として、所沢市へ乗り入れに関する依頼書と地域公共交通会議での合意書を提出し、現在、当市の意向を踏まえた所沢市交通計画が、所沢市地域公共交通会議で協議されているとのことです。
これから実証運行の期間や継続運行の要件等について検討を進めていくとのことです。
◎陳情
29陳情第10号 骨髄移植ドナー支援制度策定に関する陳情が、9月27日に全会一致で採択されました。
この「ドナー助成制度」は、11月2日都内で開かれたマニュフェスト大賞授賞式で、最優秀政策提言賞を受賞しました。
審査員の講評では「白血病患者の 96%はドナーを見つけられるのに、実際に移植手術に至る患者は54%。この一因として、ドナー候補の大きな負担があげられます。具体的には、ドナー候補に選ばれると、一般に骨髄液の採取などのために3泊4日程度の入院が必要となる。
そこで、ドナーへの経済的補償などを盛り込んだ「ドナー助成制度」を提言。この背景には、急性白血病のために 35 歳で亡くなられた名古屋市議会議員の日比健太郎さんが遺した政策提言がある。この提言を民進党の若手地方議員が受け継ぎ、全国での議会提案となった。」との事です。