8月21日、いきいきプラザ学習室にて「令和7年度第1回 東村山市いのち支える自殺対策推進協議会」が開催され、私は傍聴の立場で資料を受け取りました。
この協議会は、市が自殺対策を総合的に進めるために関係機関と情報共有し、課題を整理し、今後の取り組みを話し合う場です。
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東村山市の現状と課題
• 東村山市の自殺率は、全国平均・東京都平均を上回っています。
• 特に 30〜50代男性が全体の6〜8割 を占め、働き盛り世代の孤立が大きな課題です。
• 年間では20〜30人前後の尊い命が失われており、一人ひとりに背景の異なる深刻な事情があることが伺えます。
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第2次自殺対策推進計画の目標
• 基本理念:「地域で支えあい、つながることで誰一人孤立させないまちづくり」
• 数値目標:直近5年間(令和元年〜5年)の平均自殺死亡率16.9を基準に、
令和7年〜11年で15%減 → 14.4以下 を目指す。
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主な取組と新しい展開
• 子ども・若者:SOSの出し方教育、スクールソーシャルワーカー、ヤングケアラー支援
• 女性:妊産婦相談、女性の就労支援
• 高齢者:見守り体制や地域ケア会議による孤立防止
• 生活困窮者:支援金や相談体制の拡充、家族支援
• 医療:医療機関とのホットライン連携、精神疾患の早期発見・支援
また、「自殺対策推進確認シート」で進捗を“見える化”し、関係機関が連携して改善を進めていく体制も整えられました。
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私の視点
5月に開催されたシンポジウムでも確認されたとおり、行政の支援の網にかかりにくい「働き盛り世代男性」や、相談にたどり着きにくい人々へのアプローチが引き続きの課題です。
また、学校現場の先生方が“ゲートキーパー”として生徒の変化に気づき、医療や福祉につなぐことの重要性も強調されています。
一方で、市民一人ひとりの小さな「気づき」「声かけ」「つながり」が命を守る力になることも改めて強く感じます。
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結び
「誰もが声を上げやすく、誰もが声を聴き合えるまち」をめざして――。
東村山市として具体的な数値目標と施策が打ち出されたことは前進であり、今後の実効性ある取組に注目していきたいと思います。
