9月の決算特別委員会では、教育費について質疑を行いました。
子どもたちの学びや育ちに直結する分野だからこそ、一つひとつ丁寧に確認し、改善点や課題を明らかにしています。
ここでは、私・かみまち弓子が行った質疑と、答弁で明らかになった内容をまとめます。
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- 教職員研修(服務事故防止・人権/性教育)
• 校長研修で「包括的性教育(=人権教育)」をテーマに専門家を招聘。全職員への意識啓発を進める契機となった。
• 校長・副校長会では、服務ガイドラインや事例、いのちの安全教育教材等を用い、毎月 服務事故やハラスメントを扱う研修を継続。
• 個々の教職員はチェックリストで行動を内省し、組織全体で徹底に努めている。 - コンプライアンスリーダー制度の成果
• 校長指名の教員が、体罰・暴言・不適切指導の指摘と是正を担う体制。
• 令和6年度は研修で未然防止の取組を共有し、中学校区ごとに共通標語を作成・掲示。日常の意識づけを図った。 - 資質向上と「学校運営への参画」意識
• 2年目教員向けに公認心理師研修(行動の背景理解・自己振り返り)を実施。
• 休業期には管理職志望者向けのICT・教育データ活用研修を実施し、受講者の94%が「常に有意義」と回答。
• 職層別研修で質の向上と参画意識の強化を確認。次年度方針は受講アンケートを踏まえ策定。 - コミュニティ・スクール(CS)推進計画
• 令和6年度上期:教育委員会事務局と学校管理職で検討会(3回)。課題整理、実情・他自治体動向を踏まえ素案作成。
• 下期〜令和7年3月:有識者・学校運営協議会委員・地域コーディネーター・保護者等で推進協議会(計4回)を開催。
• 令和7年3月28日 教育委員会で承認・公表。
協議会での主な論点
• 【学校運営協議会】委員選任、複数校兼務、任期、公務員の兼業など。
• 【地域学校協働】高齢化や地域のつながりの希薄化、人材確保の不安、制度名のわかりにくさ。
• 【導入意義】委員責任の明確化、教育課程編成への地域意見反映、報償費による継続性・質担保。
- 不登校支援:背景把握と多職種連携
• 欠席初期段階から家庭連絡・聞き取りを実施し、細かな変化を早期に把握。
• スクールカウンセラー・養護教諭・スクールソーシャルワーカー等と情報共有し、連携で対応策を検討。 - 別室登校(学びの広場等)の工夫
• 複数支援員によるシフト制で、利用時間の偏りを緩和。
• 開始時間を事前周知し、児童生徒や保護者の見通しを確保。
• 校医や医療機関とも連携し、継続滞在を可能とする運用を模索。 - フリースクールとの連携と出席扱い
• 市の不登校支援リーフレットにフリースクールを明記し、相談機会で案内。
• 学校は報告書を確認しつつ、フリースクールと直接連携し、学習指導要領9条に基づく出席扱いを判断。
• 令和7年3月時点:小学生9名、中学生26名が都事業を利用。
• 都補助金は教育委員会経由で各校に周知(さらなる徹底が課題)。 - 小学校給食改修
• 設計後にスケジュール確定。給食提供への影響最小化を前提に関係者と協議。 - 白州「山の家」
• スポーツ協会間で協議を実施したが、暑熱・費用・熊出没などの課題から、令和6年度は交流実施に至らず。
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所感
教育の現場は、日々の小さな積み重ねと制度の工夫で子どもたちを支えています。
服務事故を防ぐ取り組み、地域と学校をつなぐコミュニティ・スクール、不登校支援の幅広い選択肢づくり――どれもが未来につながるものです。
一方で「白州山の家」の廃止問題など、お金では買えない価値をどう守るかも大きな課題です。
白州山の家の廃止は、子どもたちにとって「お金では買えない価値」を手放すことにつながります。
自然の中での宿泊体験は、協働・自律・レジリエンスを育み、教室内では得がたい学びを保障してきました。
とりわけ低所得世帯やひとり親世帯にとっては、他施設では費用面の壁が高く、白州だからこそ実現できた“等しく届く体験”でした。
廃止による学習機会の損失と教育効果の低下をどう埋めるのか。参加費助成や交通費補助、就学援助の拡充など緩和策を講じても、代替で完全に担保できるのかは大きな疑問です。
私は、廃止そのものを覆すことはできませんが、失われる価値をどう補い、子どもたちの学びをどう守るのか――この視点を持ち続け、市に問い続けてまいります。
今後も市民の皆さまの声を大切に、より良い教育環境を実現してまいります。
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東村山市議会 #教育 #決算特別委員会 #子どもたちの未来 #立憲民主党
東村山市議会議員かみまち弓子

