都立高校入試への英語スピーキングテスト導入の延期再検討を求める意見書 を #東村山市議会 令和4年3月議会中の3月4日に提出し自民、公明、共産党から成る代表者会議ではかられましたが、意見書の提出は叶いませんでした。
私は3月の東村山市議会一般質問でも英語スピーキングテストの問題を取り上げてましたが、その頃よりも疑問の声がさらに多く上がっています。
課題を先送りしたまま入試に使用するのは、生徒や学校現場の混乱を招くと考えます。都立高スピーキングテストは現段階では中止、延期を求めます。
以下提出した意見書です。(下)
都立高校入試への英語スピーキングテスト導入の延期・再検討を求める意見書
東京都教育委員会は令和5年(2023年)度入学者選抜(令和4年度実施)都立高校入試から「英語スピーキングテストの導入」を計画しています。専用のタブレット端末とヘッドセットを使い、生徒の解答を録音してデータを送信して採点するテストで、都内の公立中学校の三年生を対象に11月に行われる予定です。
生徒に十分なスピーキング能力をつけさせることは必要ですが、今計画されているような形式で、高校の入学試験にスピーキングテストを導入することには、
1 8万人もの生徒の採点の公平性が保たれるのか
2 入試の配点の面で英語の割合が他教科より高くなってもよいのか
3 一民間企業に個人情報漏洩や利益誘導の懸念
4 家庭の経済格差が生徒の学力格差につながるのではないか
などの懸念があります。
今、学校現場では日常の授業の中で外国人ALT(外国語指導助手)との会話・スピーチなどを通して楽しくその能力を獲得するように工夫努力していると聞きます。しかし、今回のスピーキングテストが高校入試に使われれば、生徒は発音や文法を強く意識して話すことになり、萎縮効果をもたらすことが予想されます。これでは自分の意志を示す本当の「話す能力」を身につけていくことが難しくなります。
スピーキング能力を向上させるには、少なくとも10人以下の少人数クラスでの授業を行ったり、外国人ALTを増員したりするなど、まずは教育条件を改善することが大切になってきます。
現在計画されている新テストについては多くの英語教育研究団体や語学研究者などからも延期と再検討を求める意見が出されています。計画されているテストの影響を受けるのは生徒です。
よって、東村山市議会は東京都教育委員会に対し、2022年11月に計画している英語スピーキングテストの実施を延期し、再検討することを求めます。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
2022年3月24日
東 村 山 市 議 会
⬆️日付けが3月24日になっているのは、東村山市議会3月議会最終日が3月24日のためです。
この意見書を提出しましたが、代表者会議で賛同が得られなかったため、意見書として議会にて日の目を見ることが叶いませんでした。