【代表談話】76回目の終戦の日を迎えて立憲民主党代表
枝野幸男
本日、76回目の終戦の日を迎えました。先の戦争で犠牲となられた内外全ての方々に思いを致し、国民の皆さまとともに改めて衷心より哀悼の誠を捧げます。
先の大戦では、国民を存亡の危機に陥れ、植民地支配と侵略によって、多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えました。私たちは、この反省を痛切に胸に刻み、二度と戦争の惨禍を繰り返すことのないよう、改めて誓います。
終戦から76年という長い月日が流れ、戦争の体験を語ることのできる方々が年々少なくなってきています。しかし、戦争の悲劇が忘れ去られるようなことがあってはなりません。私たちには、戦争の記憶を語り継ぎ、平和の尊さを次世代に伝えていく義務があります。
私たちが戦後、不戦の誓いのもと、憲法にのっとり歩んできた平和と繁栄の道は誇れるものであり、これを堅持していかなければなりません。しかし、自公政権は不当な憲法解釈変更による歯止めなき集団的自衛権の容認や、防衛費の際限なき膨張など、立憲主義、平和主義を脅かすような動きを強めており、このような流れは断ち切らなければなりません。
立憲民主党は、綱領において、立憲主義を守り、平和主義を堅持し、国際協調と専守防衛を貫くとの立場を明確にしています。こうした原点を忘れることなく、今年も訪れた終戦の日に、改めて国際社会の平和と繁栄に貢献していく決意を新たにします。